
- 子供がいないため遺言書作成
- 異母兄弟がいるのが一番大きな理由
- 遺言書はどこに頼むの?
- 私達夫婦は公正証書を選択
- 遺言書の作り方
- 公正証書作成当日の流れ
- 証人は誰がやるの?
- 証人への謝礼はいくら?
- 二人分の遺言書の作成費用はいくら?
- まとめ
子供がいないため遺言書作成
子供がいない夫婦の場合、遺言書を書かないと兄弟に1/4の相続権があります。私達夫婦は、お互いにどちらかが先に亡くなった場合、配偶者が衣食住や医療費に困らないために、お互いの資産を配偶者のみに残し、兄弟に残さないという遺言を書くことを決めました。
異母兄弟がいるのが一番大きな理由
お恥ずかしい話ですが、私は父が亡くなるまで父に母の違う子供がいると知りませんでした。一般的には「異母兄弟」と呼ばれる兄弟です。(正確には子供の頃に1度だけ、会ったことがあるのですが、)全く関係がないと感じている方に私の独身時代の貯金が渡るくらいなら、全額夫に残したいと思ったのがきっかけです。
夫も、兄弟は兄弟で自分達の稼ぎがあるだろうから、体の弱い私に出来るだけ多くお金を残したいと思ってくれたようです。そのため、二人で公証役場で遺言書を作ることにしました。
遺言書はどこに頼むの?
遺言書と聞くと、皆さんは「弁護士」を通して作るものだとイメージするかもしれません。ですが実際には、遺言書は弁護士を通さず、自分一人でも作れます。自分で「公証役場」に行って、「(遺言の)公正証書」を作成すれば、有効な遺言書ができたことになります。
ただ、自分で公証役場に行って公正証書を作るには、必要書類が複数必要です。その必要書類を自分たちで取り寄せたり、作成したりするのが大変な場合は、以下の3つの仕業のうち、いずれかに依頼すれば作成してくれます。
- 行政書士(7~15万円)遺言書の作成サポート
- 司法書士(10~20万円)遺言書の作成サポート+不動産登記
- 弁護士(15~30万円)相続紛争が起こりそうな場合、弁護士に頼んでおくと安心
私達夫婦は公正証書を選択
私達夫婦は、資産と言っても大した金額があるわけではないので、自分達で「公証役場」に行って「公正証書」を作ることを選択しました。
理由は、夫婦のいずれかが亡くなるのは早くても10年以上先であると想定して、すぐすぐ相続の問題が起こるとは思えないこと。不動産登記は、別途司法書士にお願いするか、節約のため自分でできそうなら自分ですることを念頭に置いたからです。
遺言書の作り方
- 公証役場に予約の電話を入れ、必要書類を聞く
- 必要書類を取得する
- 公証役場に打ち合わせに行く(電話やインターネットでの相談は応じていません。)
- 公証役場で記述する内容を相談する
- 公証役場が下書きを作ってくれる
- メール、郵送、公証役場に出向くかのいずれかで、下書きを確認
- 下書きの問題がなければ、公証役場に再び予約を入れる
- 公証役場に再び出向き、公正証書作成
公正証書作成当日の流れ
公正証書を作る当日は、すでに下書きで内容を確認しているため、書類に誤字脱字や内容の誤りがないかを、
- 公証役場の職員
- 作成者
- 証人1
- 証人2
の4人で、読み上げながら確認します。
必要書類は打ち合わせの際に提出しているため、当日は写真付きの身分証明書と印鑑を持って行けば良い状態でした。身元を証明するために印鑑証明書を使う場合は実印、マイナンバーカードで使う場合は認印で良いとのことでした。
例え作成者が夫婦であれ、親子であれ、遺言書作成時は上記の4人しか作成室に入れません。ただ、証人にお支払いする謝礼は夫婦二人で同時に行けば、2人(1回分)の謝礼が免除されました。
証人は誰がやるの?
遺言書を作成する場合の証人は「誰でもOK」です。ですから、田舎のほうでは、隣のパン屋さんのご夫婦などにお願いする場合もあるそうです。公証役場で「証人」を紹介してもらう場合は「謝礼」が必要なため、謝礼を節約したい場合はお友達などに頼んでもよいかもしれません。ですが、少なくとも住所が本名(や目録を付ける場合は金融機関)が、お友達にバレてしまうため、お金がかかっても公証役場で「証人」を用意してもらう方が良いかもしれません。
また、都会の公証役場なら「行政書士」や「司法書士」の資格をもった方が「証人」を紹介してくださるため、内容に不備や誤字脱字があった場合、指摘していただける場合もあるかと思います。
私の場合は、実際に遺言書を作る際に誤字脱字が2か所あり、修正していただきました。
証人への謝礼はいくら?
証人への謝礼は、1人の証人に対し、5千円~1万円です。我が家では2件の遺言書作成を同時に行ったため、2件の立ち合いを行っていただきましたが、1万円ずつの謝礼で合計2万円で済みました。
1人につき1万円支払ったとしても、読み合わせに「行政書士」や「司法書士」が立ち会ってくださることは、安心につながります。
二人分の遺言書の作成費用はいくら?
私達夫婦が遺言書を作成した費用は、総額で99,100円でした。一人の遺言書作成代金は49,550円でした。これは我が家の資産が少ないからで、資産の多さに応じて費用は変わってきます。
まとめ
以上が、資産が少ない我が家の遺言書作成体験でした。意外と簡単で仕業を依頼しなくて良かったと思いました。
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